目の前の一戦に勝つことが大事だと思う。

歴史を演繹的に見ると間違いやすい。「徳川家康が天下を取ったのは我慢強かったからだ」とか、「社長が伝説的な営業成績を挙げていたのは毎朝6時に出社してたからだ」といった推論は間違っていて、我慢強かった他の数多くの大名は天下を取れなかったし、毎朝6時に出社をしていたその他数多くの営業マンは社長にはなれなかった点を見過ごしているから。
　天下人も社長も何をしていたかというと、目の前の一戦を勝つことだけを考えて行動をして、10連勝20連勝をした結果が天下人や社長ってことで、最初から最終目的を考えていたわけでは無いと思う。
　だから、プロスポーツ選手になりたいとか、大会社の社長になりたいとか、歴史に名を残したいといった場合には、かつての偉人の本を読んだり聞いたりしてそれを真似してもなんにも意味はなく、それよりも部活のレギュラー争いに勝つ、新規の営業先を1個増やす、といった目の前の一勝負に勝つことに全力を尽くした方が可能性があると思う。10連勝くらいすれば、結構なところまで行くと思う。